
簿記3級
簿記3級の配点と合格ライン|第1問45点・第2問20点・第3問35点の取り方
日商簿記3級は 100点満点中70点以上で合格。配点は大問ごとに決まっていて、第1問45点・第2問20点・第3問35点 という配分です。統一試験(ペーパー)でもネット試験(CBT)でも、この配点は変わりません。
大事なのは「合計70点」ではなく 「どこで70点を作るか」。配点を知らずに全部を均等に勉強すると、配点20点の第2問に時間を使いすぎて、45点の第1問が仕上がらないまま本番を迎えることになります。この記事では、配点から逆算して合格ラインに届く解き方を整理します。
1. 簿記3級の配点一覧
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 全体に占める割合 |
|---|---|---|---|
| 第1問 | 仕訳15問 | 45点 | 45% |
| 第2問 | 補助簿・勘定記入・伝票会計など | 20点 | 20% |
| 第3問 | 決算整理・精算表・財務諸表の作成 | 35点 | 35% |
| 合計 | — | 100点 | 100% |
第1問と第3問だけで80点。この2つが合否をほぼ決めます。逆に言えば、第2問を完璧にしても20点にしかならないので、そこに勉強時間を集中させるのは効率が悪い配分です。
2. 合格ラインは70点(絶対評価)
簿記3級の合格基準は 70点以上。上位何%が受かるという相対評価ではなく、70点を取った人は全員合格する絶対評価です。
これは対策の考え方に直結します。他の受験者より良い点を取る必要はなく、自分が70点に届く道筋を作れば済むということです。難問を解けるようになるより、取れる問題を落とさないほうが合格には効きます。
3. 70点の作り方 — 現実的な得点配分
満点を狙う必要はありません。配点から逆算した、無理のない目標点は次の通りです。
| 大問 | 配点 | 目標得点 | 目安 |
|---|---|---|---|
| 第1問(仕訳15問) | 45点 | 36点 | 15問中12問正解 |
| 第3問(決算整理) | 35点 | 25点 | 配点の約7割 |
| 第2問(補助簿・勘定記入) | 20点 | 12点 | 部分点で半分強 |
| 合計 | 100点 | 73点 | 合格ライン+3点 |
この配分なら 第1問で3問落とし、第3問で3割落とし、第2問は半分しか取れなくても合格 します。「全部できるようにする」ではなく「ここまで取れれば受かる」と分かっていると、本番で分からない問題に遭遇しても崩れません。
4. 第2問を捨てるとどうなるか
「第2問は範囲が広いから捨てる」という戦略を見かけますが、配点で計算すると危険さが分かります。
第2問の20点をすべて失うと、残りは第1問45点+第3問35点の 80点満点。ここから70点を取るには 87.5%の正答率 が必要です。第1問で3問落としただけで36点+第3問満点35点=71点と、ほぼ余裕がなくなります。
第2問は 補助簿の選択・勘定記入・伝票会計 など、解答欄ごとに部分点が入る出題が中心です。完答を狙わず 「分かる欄だけ埋める」 だけで10点前後は拾えます。捨てるのではなく、時間をかけずに取れる分を取るのが正解です。
5. 部分点の入り方が大問で違う
| 大問 | 採点の単位 | 意味 |
|---|---|---|
| 第1問 | 1問(借方・貸方のセット)単位 | 勘定科目か金額を間違えるとその問題は0点 |
| 第2問 | 解答欄ごと | 途中まで合っていればその分が入る |
| 第3問 | 解答欄ごと | 1か所ミスしても他の欄は生きる |
第1問だけは 「惜しい」が通用しません。金額が1円違うだけでその3点がまるごと消えます。だからこそ第1問は、部分点に期待できる第2問・第3問より 確実性が求められる パートです。
逆に第3問は、途中の集計を1か所間違えても他の解答欄は独立して採点されるので、分からない欄を飛ばして先に進む のが有効です。最後の当期純利益が合わなくても、そこまでの記入で点は入っています。
6. 配点から考える勉強の順番
配点が高い順は 第1問(45点)→ 第3問(35点)→ 第2問(20点)ですが、学習順は配点順とは少し違います。
- 第1問の仕訳を最優先 — 45点を取りに行くためだけでなく、仕訳は第3問の決算整理でもそのまま使う土台です。ここが固まらないと第3問も伸びません。
- 次に第3問の決算整理 — 売上原価の算定・減価償却・貸倒引当金・見越繰延といった典型論点は毎回のように出ます。パターンが決まっているぶん、やれば確実に点になります。
- 最後に第2問 — 範囲が広く出題が読みにくいので、第1問・第3問が安定してから。ここに早く手を出すと、配点の大きい2つが仕上がりません。
仕訳の反復には 簿記3級 仕訳フラッシュカード が使えます。第1問で36点を取り切れるかどうかが、合格ラインに届くかの分かれ目です。
7. 試験時間60分をどう割り振るか
配点が分かっても、時間切れで解けなければ意味がありません。試験時間は 60分 と短く、配点の大きい問題に時間を残す配分が要ります。
| 順番 | 大問 | 配点 | 時間配分 |
|---|---|---|---|
| 1番目 | 第1問(仕訳15問) | 45点 | 15分 |
| 2番目 | 第3問(決算整理) | 35点 | 25分 |
| 3番目 | 第2問(補助簿・勘定記入) | 20点 | 15分 |
| 最後 | 見直し | — | 5分 |
第2問を最後に回すのは、部分点が拾いやすく、時間切れになっても被害が小さい からです。逆に第3問を最後にすると、35点のパートを焦って解くことになり、失点が大きくなります。
当日の画面操作や電卓の使い方まで含めた進め方は 簿記3級 ネット試験完全攻略 にまとめています。
8. まとめ
- 配点は 第1問45点・第2問20点・第3問35点 の100点満点
- 合格は 70点以上の絶対評価。他人と競う試験ではない
- 現実的な目標は 第1問36点+第3問25点+第2問12点=73点
- 第2問を捨てると87.5%の正答率が必要になるので、部分点だけは拾う
- 第1問は部分点が無いぶん確実性が要る。第3問は飛ばして進んでよい
- 学習順は 第1問 → 第3問 → 第2問。仕訳が全部の土台