仕事でも家でも、ちょっと場の空気をほぐしたい瞬間って、思っているよりたくさんあります。週次ミーティングの最初の 5 分、歓送迎会での席替え、子供の誕生日会の余興、在宅ワークで煮詰まった昼過ぎの小休止――こういう時間に「じゃあみんなでちょっと抽選しましょうか」「ビンゴやりませんか」と切り出せるだけで、場の空気はびっくりするほど変わります。本記事では、ベンリーにある 3 つの息抜き系ツール――抽選ツール、ビンゴ、プチプチ(bubble wrap)――を中心に、会議・イベント・休憩でどう活かすか、実際の運用例や盛り上げ方のコツを、わたし自身の失敗もまじえつつ紹介します。技術記事ほど堅苦しくなく、でも「ちゃんと効く」使い方を知っておくと、あなたが場を仕切る立場になったときに心強い味方になってくれるはずです。
ビンゴのルーツをたどると、16 世紀のイタリアにまでさかのぼります。1530 年頃に始まった Il Giuoco del Lotto d'Italia(イル・ジュオコ・デル・ロット・ディタリア=イタリア宝くじゲーム)という国営の宝くじが、番号を引き当てるゲームの原型だとされています。これがフランスに伝わって Le Lotto として貴族の遊びになり、19 世紀にはドイツで子供の教育教材としても使われるようになりました。現在の 5×5 マスの形に整えたのは、1929 年のアメリカのおもちゃ業者 Edwin S. Lowe(エドウィン・S・ロウ)です。彼がジョージアの遊園地で "Beano" という豆を使った遊びを見かけ、それを改良してニューヨークに持ち帰ったところ、試遊会で当選者が興奮のあまり「Beano!」と言うつもりで「Bingo!」と叫んでしまい、その響きの良さがそのまま商品名に採用された、という有名な逸話があります。以来「ビンゴ!」は世界中で「当たり!」を意味する掛け声になりました。
① オンライン会議の冒頭 3 分で抽選ツールで発言順を決めると、毎週同じ人ばかり喋る問題が消えます。② 懇親会や大型イベントではビンゴが最強の共通言語で、景品は 100 円ショップで十分。③ 煮詰まった午後の 3 分休憩にはプチプチを潰す。これだけ覚えて帰ってください。
いつ使う?(会議・イベント・休憩)
「抽選ツールなんて、クリスマスパーティくらいしか使わないでしょ」と思うかもしれません。でも意識して使い始めると、1 週間の中に「これ抽選でいいじゃん」という場面が驚くほどたくさん潜んでいます。典型的なのは次のような場面。
- 会議のアイスブレイク:定例ミーティングの冒頭 3 分、最近あった小ネタを 1 人ずつ話すときに「じゃあ誰から?」と沈黙するのがあるある。抽選ツールで順番を決めれば議論なしで進めます。
- 忘年会・新年会:幹事の最大の悩みは景品とビンゴの運営。大人数でも 1 人が司会で回せる仕組みがあると楽です。
- 結婚式の 2 次会:余興の定番。手持ちのカードを準備しなくても Web で完結します。
- 子供の誕生日会:プレゼント交換の順番決めや、ゲームのチーム分けに。
- 家族の団らん:今日の夕飯は何にする問題、週末どこ行く問題の最終決断に。
- 社内イベント:部活動や委員会のくじ引き、席替え、MVP の発表前の盛り上げに。
- ウェビナー・オンラインセミナー:最後に Q&A する人を抽選で選ぶ、参加賞を抽選で配るなど、集中力を取り戻す仕掛けに。
- 休憩時間:仕事で煮詰まったときに 3 分だけ頭を空にする手段として、プチプチの出番です。
どの場面でも共通するのは、「場の空気をちょっとだけやわらかくしたい」という目的です。真面目な議論の前にくすっと笑える時間を挟むと、そのあとの会議の発言量が明らかに増える――対人ファシリテーションの世界では広く知られた現象です。息抜き系ツールは、その「くすっと」を一瞬で作り出すための仕掛けだと思ってください。わたしの会社では毎週月曜朝のミーティングで抽選ツールで「今週の天気自慢担当」を 1 人選んで 30 秒話してもらう時間を設けていて、顔も知らない他部署の人との心理的距離がじわじわ縮まる効果を感じています。
アイスブレイクでの活用
アイスブレイクというのは、直訳すると「氷を割る」という意味で、初対面の人たちが集まる場で固い雰囲気をほぐすための仕掛けのことです。ビジネスの現場では研修・ワークショップ・キックオフミーティングなどで行われ、心理的安全性を一気に高める効果があります。ただ、「じゃあアイスブレイクしましょう」とだけ言ってもシーンとなるのが常なので、道具の力で強引に動き出すのがコツです。
抽選ツールが便利なのは、「指名されると誰かが不満を持つ」問題を一瞬で解消してくれるからです。人間は機械に選ばれたことにはほとんど抵抗を感じないので、ファシリテーターの責任を肩代わりしてくれる頼もしい存在でもあります。
具体的なアイスブレイクの型をいくつか紹介します。
- 自己紹介の順番をランダム決定:10 人の研修で自己紹介の順を名前 50 音順にすると「誰か最初」という緊張が集中しますが、抽選でバラバラにすると均等に緊張が分散されます。
- チーム分け:4 人 × 3 チームに分けるとき、「なんとなくで決める」と仲良しグループが固まりがち。抽選で強制的に混ぜると新しい出会いが生まれます。
- 発言者指名:「この議題について誰か意見ありますか?」で沈黙が 10 秒続いたら、抽選ツールで 1 人指名するのが一番早いです。
- アンケート選択:ランチ会の場所を決めるとき、候補が絞れないなら最終候補 3 つを抽選にかけて決定してしまう。
- お題ルーレット:「昨日夢で見たもの」「最近買ってよかったもの」「好きなラーメンの具」などのお題リストを作っておき、抽選で 1 つ引いて全員がそのお題で 30 秒話す。
アイスブレイクで気をつけたいのは、笑いをとろうとしすぎないこと。30 秒で終わる、正解不正解がない、強制度が低い、この 3 つを満たしていれば安全です。抽選ツールは、これらの条件を満たす「軽いきっかけ」を作るのに相性がいいのです。
チームビルディング
チームビルディングとは、同じ仕事をしている人たちがお互いの人となりを知って、信頼を積み重ねるための活動のこと。リモートワークが主流になってから、この信頼の貯金が減りやすくなったという話はよく聞きます。
わかりやすい定番はランダムペア作りです。週次で「シャッフルランチ」と称して、ツールで組み合わせを決めた 2 人 1 組に 30 分のおしゃべりタイムを作る。上司が決めたわけじゃないので遠慮なく話せます。GitLab や Zapier のようなフルリモート企業で「Donut」などのツールで実装されている文化ですが、ベンリーの抽選ツールでも同じことができます。
もう一つ効果が高いのがお題付きビンゴ。5×5 のマスに数字ではなくお題を書き、「そのお題に当てはまる人」を探してサインをもらう参加型ゲームです。「犬を飼っている人」「海外に住んだことがある人」「今日コーヒーを 3 杯以上飲んだ人」などのマスを埋めるため、参加者同士が自然に話しかけることになります。オンボーディング研修やオフサイトで絶大な効果を発揮します。
リモートチームではSlack で定期開催という運用も効きます。毎週金曜 16 時に専用チャンネルへビンゴカードを投稿し、月末までに達成した人が景品をもらえる、といった仕掛け。重要なのは景品の金額ではなく共通の話題が 1 週間分生まれることです。
抽選の「公平さ」— 乱数の話
ここで少しだけ技術的な話をさせてください。「抽選ツールって、本当にランダムに選んでいるの?」という疑問は、エンジニアや数学好きの人から必ずと言っていいほど聞かれます。結論から言うと、多くの Web 抽選ツールは「疑似乱数」を使っていて、実用上は十分に公平です。
コンピュータが生成する乱数には大きく 2 種類あります。疑似乱数(pseudo random)と真の乱数(true random)です。疑似乱数はシードから計算される数列で、JavaScript でおなじみの Math.random() もこの仲間です。現代の Chrome / Safari / Firefox はおおむね xoshiro128++ 相当の良質なアルゴリズムを採用しています。真の乱数は物理現象(放射性崩壊、大気のノイズなど)を使った予測不可能な値で、暗号鍵生成などで必要になりますが、ビンゴや抽選レベルでそこまでの厳密さは不要です。
じゃあ疑似乱数で安心してよいのかというと、もう一段階だけ気をつけたい話があります。たとえば「0 から 5 までの整数を均等に得たい」と思って次のように書く人がいます。
const n = Math.floor(Math.random() * 6); // 0..5これはたいていの場合うまくいきますが、モジュロ演算で範囲を変えようとするとわずかに偏ることがあります。たとえば Math.random() * 2_147_483_647 % 6 のような書き方をすると、割り切れない余りの分だけ特定の数字が微妙に出やすくなる、という現象が起きます。実務的にはほぼ誤差レベルですが、厳密に均等にしたいなら次の「Fisher-Yates シャッフル」のような手法を使うのが定石です。
for (let i = arr.length - 1; i > 0; i--) {
const j = Math.floor(Math.random() * (i + 1));
[arr[i], arr[j]] = [arr[j], arr[i]];
}このアルゴリズムは「配列の末尾から順にランダムな位置と入れ替える」というシンプルなもので、数学的にすべての順列が同じ確率で現れることが証明されています。n 人から当選者を 1 人選ぶだけの単純な抽選なら、配列をシャッフルして先頭を取る、というやり方で偏りのない抽選になります。
Math.random() は 0 以上 1 未満の浮動小数点を返しますが、セッションをまたいで再現性のある乱数を必要とする場面(暗号、くじの事後検証など)では使えません。また、ブラウザによってシードの初期化タイミングに差があるため、ごくまれに起動直後は偏りやすいケースもあります。厳密さが必要なら crypto.getRandomValues() を使いましょう。
より厳密にやりたい場合は、Web 標準の crypto.getRandomValues() が使えます。これは OS が提供するエントロピー源(macOS / Linux なら /dev/urandom、Windows なら CryptGenRandom)を利用する仕組みで、疑似乱数より一段階安全な値を得られます。使い方は次のとおり。
const buf = new Uint32Array(1);
crypto.getRandomValues(buf);
const n = buf[0] % 6; // 0..5(厳密には偏り対策が必要)結論としては、懇親会の抽選なら Math.random() + Fisher-Yates で必要十分、賞金が絡む本格抽選なら crypto.getRandomValues() という使い分けで大丈夫です。
抽選ツールの使い方
ベンリーの 抽選ツール は、ブラウザだけで動くシンプルなルーレット型の抽選ツールです。候補リストをテキストエリアに貼り付けるか、1 行ずつ入力し、「抽選開始」を押すだけで当選者が決まります。インストールも会員登録も不要で、タブを開いた瞬間から使えます。
基本の使い方は次の 4 ステップ。
- 候補を入力する:名前を改行区切りで貼り付け。Excel や Notion からコピペしても OK です。
- 人数を指定:「何人を当選させるか」を入力します。1 人でも複数人でも対応します。
- 抽選ボタンを押す:アニメーションと共に当選者が表示されます。みんなで「おー」と言う時間を作るのがコツ。
- 結果をシェア:画面をそのまま Zoom や Slack でシェアすれば、全員が同じ瞬間に結果を見られます。
抽選ツールには、よく使われる応用的な運用がいくつかあります。
- 重複防止で複数回抽選:1 回目で当たった人を候補から外して 2 回目を実行することで、同じ人が 2 回当たる事故を防げます。
- 再抽選で盛り上げる:「いったん決まったけど、やっぱりもう 1 回」という演出を入れると、場が倍くらい盛り上がります(ただしやりすぎると嫌味になるので 1 回までに)。
- グループ分け:10 人を 2 グループに分けたいなら、5 人ずつ抽選するだけ。
- 景品付き抽選の運用:1 等 / 2 等 / 参加賞のように段階的に抽選し、1 等の当選者を外してから 2 等を引く、というやり方で本格的な景品システムが組めます。
- 発言者指名:会議の途中で「次の意見を出す人」を抽選で指名すると、議論の密度が上がります。
個人的なおすすめは、候補リストを Google スプレッドシートや Notion で管理し、必要なときにコピペで流し込む運用です。毎回手入力するより速く、定期開催ならリストの再利用性も高まります。
ビンゴの基本ルール
ビンゴは世界一有名なパーティゲームと言っても過言ではないのですが、意外とルールをちゃんと説明できない人も多いので、ここで整理しておきます。基本形は次のとおり。
- 5×5 マスのカード:横 5 列 × 縦 5 列、合計 25 マスの格子に数字が書かれたカードを各参加者が持ちます。
- 中央はフリー:中央のマス(3 行 3 列目)は最初から「FREE」として埋まっています。
- 1〜75 の番号:出題者は 1〜75 の球から 1 つずつ引き、番号を読み上げます(アメリカンビンゴの場合)。日本では 1〜75 を使うことが多いですが、1〜99 のバリエーションも存在します。
- 該当マスを埋めていく:自分のカードに読み上げられた番号があれば、そのマスに印を付けます。
- 縦・横・斜めに 5 つ揃ったら BINGO!:一列が全部埋まった人が「ビンゴ!」と宣言して勝ち、という流れです。
ビンゴカードの数字配置には列ごとに範囲が決まっている伝統的なルールがあり、1 列目は 1〜15、2 列目は 16〜30、3 列目は 31〜45(中央は FREE)、4 列目は 46〜60、5 列目は 61〜75、という区切りです。B・I・N・G・O の各文字が列ごとに対応していて、「B 7」「O 63」のような読み上げスタイルが生まれました。
進行の目安時間は、参加者 20 人規模で1 ビンゴまで 15〜25 分、最終ラインまで 30〜45 分が一般的。番号の読み上げスピードは 8〜12 秒間隔がちょうどよいテンポです。大人数の場合は「1 ラインで景品、2 ラインで準優勝、ブラックアウト(全マス埋まる)で優勝」と段階を設けると、最後まで盛り上がりが続きます。
紙のカードを配布するのが大変な場合は、ベンリーの ビンゴツール がおすすめです。ブラウザでカードを生成できるので、事前準備もいらず、印刷コストもゼロ。オンライン会議で画面共有しながら進行できるので、リモート環境でも問題なく遊べます。
変則ビンゴ(テーマ別・言葉ビンゴ)
クラシックな数字ビンゴだけでも十分楽しいですが、ちょっと工夫すると TPO に合わせた「テーマ別ビンゴ」が作れます。これがとても応用範囲が広くて、わたしは研修講師の友人から教わってから、イベントの種類に応じて使い分けるようになりました。
① 言葉ビンゴ。数字の代わりに単語や名詞をマスに配置するバージョンです。たとえば「家電」「動物」「都道府県」などテーマを決めて、出題者がお題に関連するヒント(たとえば「冷蔵庫」「しろくま」「青森県」)を出し、該当するマスを埋めていきます。子供向けの学習教材としても使えますし、英単語ビンゴは大人の英会話サークルでも人気です。
② 絵ビンゴ。マスに絵や写真を配置するビンゴで、幼児向けに最適。動物園に行く前日に「明日見る予定の動物ビンゴ」を作っておくと見学がミッションゲームになります。
③ お題ビンゴ。マスに「〇〇な人」と書き、会場の参加者からサインをもらうチームビルディング用の形式。
④ 英単語ビンゴ。語学学習の定番。TOEIC 単語を 25 個マスにし、先生が日本語訳を読み上げて生徒が対応する英単語のマスを埋めます。単語暗記の退屈さが劇的に減る名ツール。
⑤ リモートビンゴ。Zoom / Teams の画面共有で出題し、参加者は自分のブラウザで個別カードを見る形。物理的に同じ場所にいなくても成立するのがリモート時代の強みで、1 時間の定例の最後 15 分をビンゴに使う会社もあります。
変則ビンゴのいいところは、ゲーム自体に学びや気づきが仕込めることです。言葉ビンゴや英単語ビンゴは頭を使うので、「今日は何か覚えた」という実感が残ります。
家族イベントでの活用
息抜き系ツールはオフィスイベントだけのものではなく、家族の中でも意外なほど使いどころがあります。わたし自身、小学生の子供がいるので、日常のちょっとしたシーンで抽選やビンゴを使うようになってから家族の会話量が増えた実感があります。
子供の誕生日会では、プレゼント交換のローテーションやゲームの順番決めに抽選が大活躍。じゃんけんだと勝ち負けのドラマで涙の原因になることがありますが、抽選なら全員が機械の決定に従うだけなので恨みっこなしです。
クリスマスには家族ビンゴがおすすめ。プレゼント開封の順番、ツリーの飾り付け担当、1 等〜5 等の景品など、子供も大人も意外とムキになって盛り上がります。お年玉くじもお正月の定番にできて、金額違いの封筒を 10 個用意して抽選で引いてもらうと金額差がついても角が立ちません(差は 2〜3 倍に収めるのが平和的)。
夏休みの自由研究では「今日観察するもの」を抽選で決められます。お題リストに「空の雲の形」「公園で見つけた虫」などを入れておき、毎日 1 つ引いて観察記録。後半で急に追われる事態を防げておすすめです。
家族会議の議題決めも、意外と抽選が効きます。家族で決めたい議題がたまっているとき、候補をリストにして抽選で順番を決めると、声の大きい人の意見ばかり通る問題を避けられます。うちはこれを「家族ランダム会議」と呼んで月に 1 回開催しています。
ストレス発散としてのプチプチ
気分転換ツールの大トリは、ベンリーの プチプチ(bubble wrap) です。本物のエアキャップ(気泡緩衝材)をオンラインで再現したもので、画面上のつぶつぶをクリックやタップで潰せる、徹底的に無意味で徹底的に癒される遊びです。
「えっ、そんなのがストレス発散に?」と疑う人も多いので、少しだけ科学の話を。プチプチを潰す行為には集中力の回復とストレス緩和の効果が、小規模ながら複数の心理学研究で報告されています。2004 年頃のウェスタンイリノイ大学 Dillon らの実験では、バブルラップを 2 分間潰したグループは対照群よりも「落ち着き・集中度」スコアが高まったという結果が得られました(小規模研究なので過信は禁物)。
仮説はいくつかあり、① プチッと潰れる触覚と音が脳の「小さな達成」シグナルとなりドーパミンを微量放出、② リズミカルな反復動作が瞑想的な鎮静効果を生む、③ 破壊の感覚がフラストレーションの発散口になる――どれも部分的には真実でしょう。
興味深いのは、オンライン版のプチプチでも同じ効果があるのかという問題です。触覚フィードバックがない分、物理プチプチに比べると体感効果は 60〜70 % くらいに感じますが、オンライン版には物理版にない利点があります――在庫がない、ゴミが出ない、PC の前で数秒で始められる。仕事中の 3 分ブレイクには物理のプチプチを出すほうが手間なので、オンライン版の手軽さは圧倒的です。わたしはポモドーロの 5 分休憩中に 30 秒だけ潰す、という使い方をしています。トイレに立つほどではないけどリフレッシュしたい、という 3 分ブレイクのお供として、プチプチツールは手軽で効果的な選択肢です。
3 ツール使い分け
ここまで紹介してきた 3 つのツール――抽選、ビンゴ、プチプチ――を、場面別に使い分ける目安を整理しておきましょう。まずはシーンごとのおすすめ表から。
| シーン | おすすめツール | 理由 |
|---|---|---|
| 会議のアイスブレイク | 抽選ツール | 30 秒で発言順を決められて、場が自然に動き出す |
| 忘年会・新年会 | ビンゴ | 30 人以上でも全員参加できて、景品と組み合わせて盛り上がる |
| 結婚式の 2 次会 | ビンゴ + 抽選 | ビンゴで場を盛り上げてから、抽選で景品当選者を決める合わせ技 |
| 子供の誕生日会 | 抽選ツール | ゲームの順番や役割をドラマなしで決められる |
| オンラインミーティング | 抽選 + リモートビンゴ | 画面共有と相性が良く、遠隔地のメンバーも平等に参加できる |
| 家族会議 | 抽選ツール | 議題の優先順位を公平に決められる |
| 仕事の小休止 | プチプチ | 3 分以内で気分を切り替えられる |
もう一つ便利なのが、「人数別」に見た盛り上がる仕掛けの整理です。
| 人数規模 | おすすめ仕掛け | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 5〜10 人 | 抽選での発言順決定、お題ビンゴ、シャッフルペア | 10〜20 分 |
| 10〜30 人 | クラシックビンゴ(1 等〜3 等)、グループ分け抽選 | 30〜60 分 |
| 30 人以上 | 段階式ビンゴ(1 ライン→2 ライン→ブラックアウト)、複数司会 | 60〜90 分 |
使いこなしのコツは、ツールそのものではなく「道具を通じて場にどういう体験を作りたいか」を先に考えることです。同じ抽選ツールでも、発言順決定に使うときと景品の当選者決定に使うときでは、演出の強さが全然違います。前者はさらっと 10 秒で終わらせるほうがよく、後者は 1 分くらいかけて盛り上げるのが正解です。ツールは黒子で、主役はいつも参加者の笑顔、ということを忘れないでおくと、使い方がぶれません。
最後に大事な話を。息抜き系ツールには「使いすぎると価値が下がる」性質があります。毎朝の抽選は 1 か月もすると新鮮さがなくなってただの儀式になるもの。月 1 の特別感、週 1 のリズム、毎日 3 分だけの気分転換、のように頻度をコントロールすることで、長くおいしく使えます。
よくある質問
抽選ツールの乱数は本当にランダム?
ベンリーを含む一般的な Web 抽選ツールは、ブラウザの Math.random() という疑似乱数関数をベースに、Fisher-Yates シャッフルで偏りなく並び替える手法を採用しています。現代の主要ブラウザ(Chrome / Safari / Firefox / Edge)の Math.random() は xoshiro128++ や類似の高品質アルゴリズムが使われていて、ビンゴや懇親会の抽選レベルでは統計的にまったく偏りが分からないくらい公平です。「次の当選者を予測する」ことも実用的にはほぼ不可能です。ただし、暗号学的に完全な予測不可能性が必要な用途(たとえば数百万円単位の賞金が絡む公的な抽選)では、crypto.getRandomValues() のような暗号学的乱数を使う必要があります。日常的な使い方なら疑似乱数で完全に問題なし、と考えて大丈夫です。
ビンゴカードの当選確率は?
5×5 のクラシックビンゴカード(中央 FREE)で、75 球から抽選する場合、最初のビンゴが出るまでの平均球数はおよそ 40〜42 球と言われています。これは数学的にシミュレーションで導かれる数字で、プレイヤーの人数にも依存します。参加者が増えるほど「誰か 1 人がビンゴする」までの球数は少なくなり、10 人なら 35 球前後、30 人なら 28 球前後、100 人なら 20 球前後が目安です。ブラックアウト(全 24 マス+中央)までかかる球数はもっと多く、参加者 30 人でも 55〜65 球かかります。このため「1 ライン当選」と「ブラックアウト当選」の両方を景品枠に入れておくと、時間の使い方としてバランスが良くなります。運営する立場なら、この統計を頭に入れておくと景品数と時間配分の見積もりがしやすいです。
オンライン会議でどう使う?
Zoom / Microsoft Teams / Google Meet などのオンライン会議では、ブラウザのタブを画面共有するだけで抽選もビンゴも成立します。ベンリーの抽選ツールとビンゴツールはどちらも Web ベースなので、追加のインストールは不要です。会議主催者が自分の画面で抽選を実行し、それを全員が見る、という流れで問題なく遊べます。リモートビンゴの場合は「司会の画面で番号をランダム生成し、参加者はそれぞれ自分の PC でカードを見る」という二段構成にすると、本当に対面のビンゴ大会のような一体感が生まれます。コツは 2 つあって、①音量を全員に聞こえる程度にあらかじめ調整しておくこと、②チャット欄に当選者や番号を文字で流しておくと、画面共有が見えづらい人にも届くことです。リアクション機能(拍手や紙吹雪)を組み合わせるとさらに盛り上がります。
プチプチを潰すと本当にストレス解消?
小規模ながら科学的な報告はあります。2004 年のウェスタンイリノイ大学の Dillon らの実験では、バブルラップを 2 分間潰したグループは対照群に比べて「落ち着き」「エネルギー感」のスコアが有意に高まりました。ただしサンプルサイズが小さいので、「万人に効く」と断言はできません。それでも、指先を動かす微細運動と、「プチッ」という聴覚・触覚フィードバックの反復が、軽い瞑想効果や小さな達成感を生むことは、神経科学的にも自然な話です。実用的な意味では、「3 分間のマインドフルネスをやる代わりにプチプチを 30 回潰す」くらいの気楽さで使うのがおすすめです。オンライン版は触覚がない分効果は少し落ちますが、オフィスで物理プチプチを広げるわけにいかない場面では、ブラウザでサッと 30 秒潰すだけで気分が切り替わります。本気でストレスが溜まっているときは、プチプチだけで解決しようとせず、ちゃんと休息や外出を取り入れることも大事です。
子供向けイベントでの使い方
子供向けに使うときは、ルールのシンプルさと勝ち負けの配慮が大事です。小学校低学年くらいまでは、抽選で「負けた」ことを強く受け止めて泣いてしまうことがあるので、「全員が何か景品をもらえる」設計にしておくのが安全です。たとえばビンゴ大会なら「1 ラインで景品」ではなく「参加賞 + 上位景品」の二段構成にして、全員が手ぶらで帰らない設計にします。また、数字より絵ビンゴのほうが低学年には楽しめます。抽選ツールで誕生日会の順番を決めるときも、「いま表示されたのは機械が決めたこと」と親が説明することで、不満を抑えられます。子供自身に操作させる場合は、ボタンを押す役を交代制にすると平等感が生まれます。高学年以上になると戦略的にゲームを楽しめるので、言葉ビンゴや英単語ビンゴを家庭学習に取り入れるのも効果的です。ベンリーのツールはスマホでも動くので、移動中の車や旅行先でも活用できます。
今日から息抜き系ツールを使ってみる
ベンリーでは、ここで紹介した 3 つの息抜き系ツール――抽選ツール、ビンゴ、プチプチ――をすべて無料・インストール不要で公開しています。どれもタブを開くだけで使えるので、会議の冒頭や休憩中に思い立ったときにすぐ試せます。あなたの職場や家庭の「ちょっとした 3 分」が、いつもより少しだけ楽しくなりますように。
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