ITパスポート 3分野まとめ

ITパスポート

ITパスポート 3分野まとめ|ストラテジ・マネジメント・テクノロジ系の重要論点

ITパスポートの3分野とは?

ITパスポート試験の出題範囲は、以下の3分野に整理されています。試験は120分で100問・四肢択一。総合点1000点満点中600点以上、かつ各分野でそれぞれ300点以上が合格基準です。

  1. ストラテジ系(出題比率 約35% / 35問程度) — 経営戦略・マーケティング・経営管理・法務・システム戦略
  2. マネジメント系(約20% / 20問程度) — システム開発技術・プロジェクトマネジメント・サービスマネジメント
  3. テクノロジ系(約45% / 45問程度・最大) — 基礎理論・コンピュータシステム・技術要素

本記事では、各分野の頻出論点・覚え方のコツ・混同しやすいポイントを1記事に集約しました。テキストを読み終えた後の総まとめ、試験直前の見直しにご活用ください。

1. ストラテジ系(約35%)

企業の経営戦略、マーケティング、経営管理、法務、システム戦略を学ぶ分野。経営者・マネージャー目線で IT を活用する視点が試されます。

頻出論点

  • 経営戦略フレームワーク — PEST分析(政治・経済・社会・技術)、SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)、PPM(花形/金のなる木/問題児/負け犬)、3C分析(顧客・競合・自社)
  • マーケティング — 4P(製品・価格・流通・販促)、CRM(顧客関係管理)、ロングテール、O2O、オムニチャネル
  • 経営管理 — KPI / KGI、BPR(業務プロセス再設計)、BCP(事業継続計画)、CSR、コーポレートガバナンス、ステークホルダー
  • システム戦略 — ERP、SCM、CRM、SFA、グループウェア、SOA
  • 新技術 — DX、AI(機械学習:教師あり/なし/強化、ディープラーニング)、IoT、ビッグデータ、フィンテック、ブロックチェーン、5G、量子コンピュータ
  • 法務 — 個人情報保護法、不正アクセス禁止法、不正競争防止法、著作権法、特許法、労働関連法(労働基準法・派遣法・下請法)、コンプライアンス

覚え方のコツ

「PEST」「SWOT」「PPM」「4P」「3C」のフレームワーク略語は、それぞれ「何の頭文字か」を即答できる状態にする。法務系は「何を保護する法律か」を意識すれば混同しにくい(個人情報保護法→個人情報、不正アクセス禁止法→ID/PWによる不正ログイン、不正競争防止法→営業秘密)。

2. マネジメント系(約20%)

システム開発、プロジェクト管理、IT サービス運用を学ぶ分野。プロジェクトマネージャー・サービスマネージャー目線で IT 業務を回す視点が試されます。

頻出論点

  • システム開発技術 — ウォーターフォール、アジャイル(スクラム / XP / カンバン)、プロトタイピング、スパイラル、DevOps、CI/CD
  • テスト技法 — ブラックボックステスト、ホワイトボックステスト、単体・結合・システム・受入テスト、リグレッションテスト
  • プロジェクトマネジメント — PMBOK の10知識エリア(統合・スコープ・スケジュール・コスト・品質・資源・コミュニケーション・リスク・調達・ステークホルダー)、WBS、ガントチャート、PERT図(アローダイアグラム・クリティカルパス)、ファンクションポイント法、見積もり技法
  • サービスマネジメント(ITIL) — インシデント管理、問題管理、変更管理、リリース管理、構成管理、キャパシティ管理、SLA、サービスデスク
  • システム監査・内部統制 — システム監査人の独立性、COSOフレームワーク、J-SOX(金商法による内部統制報告制度)
  • ファシリティマネジメント — データセンター(電源・空調・床耐荷重・耐震性)、UPS、自家発電

覚え方のコツ

「PMBOK の10知識エリア」は語呂合わせで暗記。ITIL のプロセスは「インシデント=復旧、問題=根本原因」「変更=計画、リリース=本番反映」のように対比構造で覚える。アジャイルとウォーターフォールは「反復 vs 一直線、変更柔軟 vs 計画固定」の対比。

3. テクノロジ系(約45%・最大)

IT の基礎理論、コンピュータシステム、ネットワーク、データベース、セキュリティを学ぶ分野。配点が最大で、ここの得点が合否を分けます。

頻出論点

  • 基礎理論 — 基数変換(2進・8進・10進・16進)、論理演算(AND / OR / XOR / NOT)、補数、浮動小数点、文字コード(ASCII / Unicode / UTF-8 / Shift_JIS)、ハフマン符号化、データ圧縮
  • 確率・統計 — 期待値、標準偏差、相関係数、回帰分析、標本化定理(サンプリング周波数 ≥ 信号帯域の2倍)
  • コンピュータシステム — CPU(クロック周波数・キャッシュ・パイプライン)、メモリ階層、記憶装置(SSD/HDD)、RAID 0/1/5、入出力インタフェース(USB / HDMI / Bluetooth / Wi-Fi)
  • システム構成 — 集中処理 / 分散処理、クライアントサーバ、Web 3層構成、稼働率(直列・並列)、MTBF・MTTR、フェイルオーバー、フォールトトレラント、ホットスタンバイ/コールドスタンバイ
  • OS・ミドルウェア — プロセス管理、メモリ管理、ファイルシステム、仮想化(ハイパーバイザ/コンテナ)
  • ネットワーク — OSI参照モデル7階層、TCP/IP、IPv4/IPv6、サブネットマスク、DNS、HTTP/HTTPS、SMTP/POP/IMAP、無線LAN(IEEE 802.11)、有線LAN(イーサネット)、NAT、プロキシ
  • セキュリティ — 公開鍵暗号 vs 共通鍵暗号、ハッシュ関数、電子署名、デジタル証明書(PKI)、SSL/TLS、ファイアウォール、IDS/IPS、DMZ、多要素認証、生体認証、シングルサインオン(SSO)
  • サイバー攻撃 — フィッシング、ランサムウェア、マルウェア(ワーム/ウイルス/トロイの木馬/スパイウェア)、DDoS、SQLインジェクション、XSS、ゼロデイ攻撃、標的型攻撃、ソーシャルエンジニアリング
  • データベース — リレーショナルDB、テーブル/行/列、主キー/外部キー、正規化、インデックス、SQL(SELECT/INSERT/UPDATE/DELETE)、トランザクション、ACID特性、デッドロック
  • クラウド・新技術 — IaaS / PaaS / SaaS、パブリック/プライベート/ハイブリッドクラウド、エッジコンピューティング、CDN、コンテナ(Docker/Kubernetes)

覚え方のコツ

「TCP / UDP」「公開鍵 / 共通鍵」「IaaS / PaaS / SaaS」「直列 / 並列の稼働率」「OSI 7階層」は対比表で覚える。基数変換は実際に手を動かして基数変換ツールで確認する。稼働率は稼働率計算ツールで「数字を変えて挙動を見る」と公式の意味が体感的にわかります。

分野横断の頻出パターン

ITパスポートは分野ごとに学びますが、本番では分野を横断する論点もよく出ます。

  • セキュリティ × 法務 — 不正アクセス禁止法(ストラテジ系)と認証技術(テクノロジ系)が連動。
  • クラウド × プロジェクト管理 — IaaS/PaaS/SaaS(テクノロジ系)の選定がプロジェクト計画(マネジメント系)に影響。
  • BCP × 稼働率設計 — 事業継続計画(ストラテジ系)と冗長化・並列構成(テクノロジ系)の組み合わせ。
  • 個人情報保護 × DBセキュリティ — 個人情報保護法(ストラテジ系)と暗号化・SQLインジェクション対策(テクノロジ系)。

ベンリー資格の関連コンテンツ

各分野の用語を反復練習するならITパスポート 用語フラッシュ(3分野60問の4択クイズ)、テクノロジ系の稼働率を実際に計算するなら稼働率・MTBF/MTTR計算ツール、計算問題対策にはITパスポート 頻出計算問題30選、合格までの全体戦略は【2026年版】ITパスポート 合格ロードマップをご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q. ITパスポートの3分野で配点が多いのは?

A. テクノロジ系が約45%、ストラテジ系が約35%、マネジメント系が約20%です。テクノロジ系の配点が最も大きいため、IT基礎理論・コンピュータシステム・ネットワーク・セキュリティの対策が合否を大きく左右します。

Q. 3分野の中で最も難しいのはどれですか?

A. 個人差はありますが、非IT系の方はテクノロジ系(基数変換・暗号化・ネットワーク)で苦戦する傾向があります。IT系業務経験者はストラテジ系(経営戦略・法務)に馴染みがないことが多い。マネジメント系はバランス型で標準的な難易度。

Q. 3分野の足切り(300点未満)に注意とは?

A. ITパスポートは総合点1000点満点中600点以上で合格ですが、各分野の評価点でも300点以上が必要です。1分野でも300点未満があると、総合点が高くても不合格に。捨て分野を作らず、3分野まんべんなく対策する必要があります。

Q. 計算問題と暗記問題、どちらが多いですか?

A. ITパスポートは約8〜9割が暗記問題、約1〜2割が計算問題です。計算問題は公式さえ覚えれば確実に得点できる『得点源』なので、捨てずに対策しましょう。

Q. 新シラバス(v6.x)で追加された論点は?

A. AI(機械学習・ディープラーニング・教師あり/なし学習)、IoT、ビッグデータ、データサイエンス、DX、アジャイル開発、デザイン思考などが強化されました。これらの最新トピックは過去問が少ないため、テキストの該当章を重点的に読むのが有効です。